滋賀県東近江市の事業所で「オウム病」の集団感染

 

東近江市の事業所で「オウム病」集団感染

 

滋賀県東近江市の事業所で、鳥から人に感染する「オウム病」の集団感染が発生したと2021年6月4日に滋賀県が発表しました。

 

疑い例を含めて、20〜60代の従業員 計15人。

全員が軽快しているそうです。

 

滋賀県によると、オウム病の発生は全国で年間数例〜十数例だそうです。

滋賀県内では、2016年以来だそうです。

 

15人は、2021年3月中旬〜4月中旬に発症し、このうち呼吸困難や肺炎の症状のあった40代と60代の女性2人がオウム病と確定し、発熱のあった13人が疑い例と判定されたそうです。

 

症状は、新型コロナウィルスと同じなんですね。

 

 

 

 

新型コロナウィルス感染対策が原因?

 

滋賀県は、2021年1〜3月に事業所の玄関口に大量のハトの糞が堆積していたが、新型コロナウィルス感染対策で玄関扉を開放して換気していたことから感染が拡大した可能性があると説明しました。

 

 

 

オウム病とは?

 

病原体

 

オウム病クラミジア Chlamydophila (Chlamydia) psittaci 

 

 

感染経路

 

インコ、オウム、ハト等の糞に含まれる菌を吸い込んだり、口移しでエサを与えることによって感染っします。

 

 

潜伏期間

 

1〜2週間

 

症状

 

潜伏期後、突然の発熱で発病します。

初期症状として悪寒を伴う高熱、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛などがみられます。

呼吸器症状として咳、粘液性痰などがみられる。軽い場合は風邪程度の症状であるが、高齢者などでは重症になりやすい。

胸部レントゲンで広範な肺病変はあるけれど、理学的所見は比較的軽度です。

重症になると、呼吸困難、意識障害、DICなどがみられ、診断が遅れると死亡する場合もあります。

発症前にトリとの接触があったかどうかが診断のための参考となります。

 

 

 

 

 

おすすめの記事