
スーパーでよく買っていたお豆腐屋さんが倒産しました。
倒産の原因はスーパー!?
創業113年の老舗豆腐店(株)棚橋食品 倒産
滋賀県彦根市にある老舗豆腐店の(株)棚橋食品が、2022年7月27日、大津地裁において破産手続き開始決定を受けました。
負債総額は、8.7億円。
(株)棚橋食品
所在地:〒522-0041 滋賀県彦根市平田町1128
(株)棚橋食品は、1909年1月「ヤマセ」創業、1971年5月に法人化し、「棚橋食品加工店」を設立しました。
創業113年の老舗豆腐店です。
滋賀県の人はなじみがある会社ですね。
豆腐や油揚げ、厚揚げ、がんもどきなどの大豆を使用した製品を作っている会社です。
滋賀県を中心に近畿、東海、北陸に流通していました。
そういえば、最近、平和堂系列のスーパー・丸善の豆腐や油揚げ、厚揚げ、がんもどきなどの製品が少なくなったなあと思っていたのですが、大きな仕入れ先が破産していたのですね。
(株)棚橋食品は、業績が低迷する中、近年の度重なる物価高騰のあおりを受け支えきれず事業を断念、今回倒産の事態となりました。
(株)棚橋食品は、スーパーや給食センター、業務用食品商社等へ卸し、販売先を安定化させていました。
しかし、スーパーがお豆腐を長年大安売りの道具にしてしまっており、この間、大幅に原材料費が高騰しているにもかかわらず、競争させ、(株)棚橋食品は価格転嫁できず赤字経営が続いていました。
付加価値をつけるため豆腐ハンバーグや大豆練り製品の製造など手がけていましたが、アベノミクス下での消費不況により、健康志向食品は売れず、同社は支えきれず、今回の破産手続き開始決定になりました。
棚橋食品は、「関西で広く店舗を展開している平和堂との取引を通じて、多くのお客様に
商品を提供しています。中には、豆腐売り場の約半分を占めている店舗もあります。平和堂に対して太いパイプを持っているため安定した売上を得ることができています。」と会社の説明をしています。
商品の流通先が、平和堂の店舗のあるエリアですね。
これから、物価高とコロナ融資の影響で倒産する会社が増えると言われていますね。
食品は、どんどん値上がりしています。
どうなっていくのでしょう?